前回の記事で、
「四の五の言わず、とりあえず始めちゃいなよ!!」
と言いました。
見切り発車でも全然問題ないと思いますが、真面目な人はある程度の環境を整えたいと思われるかもしれません。
私もどちらかというと真面目な方の人間(自分としては悪い意味)なので、形から入らないと気が済みません。
お客さん(のちの生徒)を呼んで自信が持てる環境を作りました。
私のドラム教室の話になってしまいますが、他の教室を運営したいという方にも部分々々で参考になると思いますので宜しかったらご覧ください。
お金を掛けたもの
まずは設備投資部分のおはなしです。
私が思う、大事な順番にご紹介します。
場所
場所がなければ話になりません。
フリーランスの講師は自宅か音楽スタジオをレンタルのどちらかになるでしょう。
経費と価格を抑えるなら自宅がおすすめです。
サラリーマン時代に戸建てを買い、そこの一室を教室専用の部屋にしています。
別にマンションでも賃貸であっても諦める必要はありません。
狭い部屋でレッスンを行なっている先生だっています。
(注意:マンションの規約には従ってください。商業禁止ということもありますので。)
電子ドラム
上記で防音をしましたが、生ドラムはさすがに鳴らせません。
うちの教室では電子ドラムで教えています。
「電子ドラムで生徒は満足するのか?」と思われるかもしれませんが、ある程度ドラムをやっている人も満足してレッスンを受けてもらっています。
というかそれ前提の教室ですのでなんにも心配することはありません。
電子ドラムでも問題ないという生徒さん入会してくれるだけであって、電子ドラムじゃやっぱり嫌だなという人は入会してくれません。
別にそれでいいんです。全員をターゲットにすること自体無謀なので。
もちろん生ドラムの方が生徒の集まりはいいのかもしれません。しかし、生ドラムを置こうとするならば莫大な資金がかかりますので、こちら側にも金銭的なメリットがありますし、その分低価格設定にして生徒側にも金銭メリットを出してやればいいのです。
ただ、しょぼい電子ドラムでは満足のいくレッスンを行えない可能性もありますので、そこそこ上位の機種を購入しました。
(分割払い無金利をやっている楽器屋も多いので大きな負担にはなりませんでした。)
安いドラムでもレッスンはできるとは思いますが、生徒が気軽に買えそうなドラムを置くよりかは、高いドラムが置いてある方が付加価値があって教室のレベルも上がると思います。
ホームページ
私も最初は手作りのHPでした。
しかし、SEO面だけでなく、デザインもプロの技はすごいのでいつかはお金を払うべきでしょう。
私の教室はほとんどが検索エンジンからの入会です。
今の時代、HPは教室の玄関になりますのでweb周りにお金をかけることはいい投資になるでしょう。
防音
防音に関しては、窓を二重窓にしました。
また、壁に吸音素材を付けています。
この商品はただのスポンジっぽい見た目なので、薄いベニヤ板をホームセンターで買ってきて、ユザワヤで買った布を巻きつけてそれっぽくDIYしました。
ホワイトボード
楽譜や教科書で足りる場合がありますが、私は教科書使わずにホワイトボード上に毎回その日の課題を書いているのでこれは必須です。
DAWソフト
録音してプレイバックしたり、やりたい曲をスロー再生するために準備しました。
Macを使っているのでLogic Pro Xを導入しました。
表札
自宅でやっているので少しでも
「ここはちゃんとした音楽教室ですよ!怪しくないですよ!!」
感を出すために、表札を作りました。
クラウドソーシングのコンペでデザインを募り、表札作成業者に形にしてもらいました。
スキルについて
いくら環境が整っていても教えるスキルがなければ話にはなりません。
私は昔からドラムを教わっていた先生より、「教える為のレッスン」も教室を始める数年前から受けていました。
しかし、ここまで大袈裟なものでなくてもいいと思います。
自分の持っているものを教えればいい(逆にそれ以外のことは教えられない)ので、自分がどうやってここまで力をつけてきたかを振り返ってみればいいと思います。
悩みっていうのは結構共通しているので、それなりに経験と実力があれば自分が思っている以上勝手に口が勝手に動きます!
全くの初心者だったり、やりたい曲がない人や悩みを口にできない生徒も多いので、ある程度のカリキュラムは作っておいた方がいいと思います。
カリキュラムを作るのが難しければ、売っている教則本何冊かを元に経験と交えて自分なりのカリキュラムを作ってみるといいでしょう。
まとめ
最初から100点を目指す必要はありません。
というか、どんなことでもそうですが100点を目指していたら100点なんて永久にこないので、永久に始めることができなくなってしまいます。
自分の教室に自信をつけるという意味で、ある程度の設備投資は必要だと思いますが、
「これも欲しいけど、これ以上今は投資できない…」
という風になったら、もうその段階でスタートをしてしまうことをお勧めします。
どうにかなりますし、徐々に良くしていけばいいのです。
最初から成功している教室の真似をする必要はありません。
Amazonだって最初は本を売ることから始めたんですから。
プライドを捨てて、気楽に!
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